麺屋歩夢~つけ麺(ラー油抜き)&つけ麺(ラーメン味)

メリーホワイトサンデー♪

コロナ増し大雪の週末ですが、月末月初を乗り切る為に、栄養補給は重要です。

車にザバザバ車道の雪水を浴びせられながら今日もママチャリで走り着いたその先は。

淵野辺の銘店、麺屋歩夢です。

そう言えばここのつけ麺、食べたこと無かったな~と、よりにもよって、この極寒の日に選ぶはつけ麺(笑)。

小つけ麺(ラー油抜き)(900円)+ショウガ(50円)+魚粉(100円)の食券を購入し、12時30分、待ち無しチラホラ空席の有る店内へ。

食券を店員さんに差し出せば、歩夢店長第一声、
「麺1㎏~!、え、小?体調悪いの?」

…。

スミマセン、女の子が小ラーメンだと体調不良という発想は、なんかオカシクナイデスカ…?

とは言え、覚えていて貰えたのも、(斜め上行く)心配して貰えたのも、嬉しい四十路の独り者。

(私)「あ、いえ~、今日はラー油抜きのつけ麺とラーメン味のつけ麺と2杯食べようと思ったもので」
(歩夢店長)「ああ!(納得)」

と、言うことで1杯目。

コールはヤサイマシマシニンニク麺上にアブラです。
麺上にアブラと言うのは常連さん達のTwitterでお見かけするので真似っこしてみました。

何か殿方3人で、キャピキャピ野菜を盛って下さっていると思ったら、表現し飽きている感は有りますが、野菜マシマシラーメンのようなつけ汁の丼。
これでも歩夢店長が、「その辺で止めとけ、2杯食べてくんだから!」とストップ掛けてくれたんです。
申請しておいて良かった…。

さてさてお初の歩夢のつけ麺、いただきます。

ばくり!

ヤサイはキャベツ比率がかなり高くもやしは程好くしんなりです。後待ちの列が無いことに甘えてゆっくりマイペースで食べ進めます。咀嚼数を増やせるので、大量のヤサイもすんなり胃に収まって行きます。

さてさて見るからにジャンクな麺を、味のなるべく絡んでいないところからつるり。

ああ、やっぱり歩夢の麺は、唯一無二。密度が高く滑らかで、噛み応えとどんなスープにも負けない力強い麺です。そこにまぶされた魚粉は煮干し等の魚風味が強く、鰹節系ではない荒々しさ。味が濃く、アブラと絡んでかなり強めの味になっています。アブラもしっかりカエシに浸されており、前回の熱盛りの時はサブスープに浸って程好くカエシが溶けていましたが今回はストレートな味の濃さ。やっぱりちょっと塩辛いので、途中で全部野菜に混ぜ混ぜ。

つけ汁を啜れば、ズドンと染み入る濃厚な豚の深み。カエシに負けない甘味を含む出汁の旨味、つけ麺の汁と言うよりラーメンっぽいけど前回より美味しくなったような?!
前回W増しだとキツ過ぎた生姜もシングルだとバッチリ♪

そしつ歩夢特製、豚!

でか過ぎ厚過ぎルックスが模範的過ぎて、作り物かと思ってしまうよ!
まるで料理本に掲載されていてもおかしくないような大きくて綺麗なバラロール。もう一枚は腕肉かな?腕肉のほうが柔らかいですが繊維感が有り、バラも脂身少なめでちょっと固めですが肉肉しく味染みも良く、これでデフォって言うのが凄い!

後半、沈んでいた柚子皮の苦味が味変に。同じく胡椒系の辛味が効いて来て、野菜に味が薄まる事無く最後まで卓上調味料も必要としないまま完飲完食。

さてさて2杯目。ギョッとする隣席のおにーさんは気にせずに、よろぴく~と店員さんに食券を提出、つけ麺(ラーメン味)(900円)+ショウガ(50円)です。

つけ麺のマシマシは危険信号と、野菜はマシ止めしましたが、何か麺量が明らかに前より増えていないか…?
前振りに冗談めかして「これ350gなんですけど、後350g増やしたら丁度1㎏ですけど~?」なんて店員さんに言われましたし。って言うか、後350g増やしたら1㎏じゃなくて1,050gだよね?!

今回は一糸纏わぬ麺そのものを、まずはそのままいただきます。

つるり。

!!!

う、旨い!

アブラや魚粉が絡むより、この麗麗しい素の麺そのもの、それだけの味のほうが断然美味しい!

滲み出る小麦の甘さ、唇を愛撫するツルツルのしなやかな肌目、喉を滑る瑞々しさ、このままでいくらでも食べられそうです。

まさに麺の生造り、青紫蘇と大根おろしなんかでカエシ垂らして食べてみたいなあ。

つけ汁は、ただラーメンスープの味を濃くしました…のような感じではなく、出汁感、甘味、塩気のバランスが秀逸です。二郎系、乳化系の割りに胃に来るような脂っこさは無く、油膜はしっかり有るものの、見た目より食べやすいです。
固形アブラが浮いていない分、寧ろつけ麺のつけ汁よりもさっぱりかも。ただ最初からかなりぬるかったのが残念。それにもかかわらず、最後までぬるさのマイナスを補って余りある旨味の強さは流石の一言。

豚が更にデカく見えるのもきっと気のせい…(笑)。
ホロッとした肉質で、ラーメンのスープとはやっぱり相性が良いですね。けれどラーメンスープなだけに、胡椒を振ったら更にパワーアップ!

ただ、歩夢の麺は、時間の経過と共に胃の中でかなり膨らみます。後半、ちょっと撃沈の恐怖に襲われながら何とか完飲完食。

どっちのつけ麺も美味しかったです!
それに前回までは、好みからちょっと外れていた歩夢の太麺、冷水で締めたら好みど真ん中だったのも嬉しい限り。

それに、お店には申し訳ないけどかなり空いていた大雪の12時代は、お店の人達と色々おしゃべり出来たのも楽しかったです。

ごちそうさまでした。