家系ラーメンクックら

家系ラーメンのお店は数多有れど、実は一回も食べたことが有りません。

一度は食べてみませうと、やって来たのは相模大野、最近人気急上昇、家系ラーメンクックら。

よくは知りませんが、店長さんは王道家という有名店の出身だそうです。

お目当てはつけ麺だったのですが、何と今日はつけ麺がお休み。これでつけ麺もデフォとの連食も不可となってしまいましたが、それでは家系はライスとの相性がピカ一とも聞きますし、今回のオーダーはこちら♪

大盛りチャーシュー麺(1,050円)+Twitterサービスで更に大盛(計約430g)+チャーシュー増し(120円)+白髪葱(100円)+のり(100円)+ライス(100円)×3枚。
麺カタメ、油の量と味の濃さは普通でオーダー。

二郎系でない大盛だと、なかなか麺量は増えないですね。ライスは3杯分1丼で配膳されました。
それにしても芸術的なまでにモリモリの白髪葱。あまり食べることの無いものなだけに、果たしてそのお味は。

ぱくり。

うん、葱だね…。

ちょっとゴマ油で和えてあったりしてくれたらまた違っていたのでしょうがシンプルに白髪葱。辛いです。勿論これが有るべき姿なのでしょうけど、スープ上にチャーシュー7枚が蓋のように覆い被さった上に乗っている上、丼の縁ギリギリまでスープが入っているのでスープに浸けることも出来ずひとまず白髪葱をパク付きます。だいぶ減ったあたりで麺を引っ張り出します。

適度な弾力、出張の強過ぎない太さ。
三河製麺製だとか。
麺カタメオーダーな為、始めはカタメ食感が心地好いのですが吸水速度が早く、どんどん膨張してしまうのが大盛りの辛いところ。

デフォで入っているほうれん草はクタ気味で、それだけでは味に乏しいのでスープと共に。
チャーシューは肩ロースの燻製チャーシューとバラの煮込みチャーシューが入っているはずなのですが、後に残しているうちにほぐれたりスープに浸かったりしてしまって今一つ見分けが付きませんでしたが、そこまで個性的なチャーシューかと言うと割りと普通、確かに燻香は有りますが、何となく昔食べたチャーシューっぽい塩気強めの味付けと厚さ相応の歯応え。厚さは二郎系ではないラーメン屋の標準よりちょっと厚め。面積は結構有ります。

ズルッと麺を啜りながらライスをぱくり。
むぅ、産地直送の国産米と言うことですが、カタメの炊き上がり、と言うより電子レンジでチンして少し時間が経ってしまったような、カピカピ乾いたようなお米。しかも所々くっつきあって塊になってしまっています。残念!が、気を取り直してひとまず家系ラーメンの食べ方の一つ、スープに浸した海苔でライスをぱくり。

むぅ!

スープはとろみ感さえ有る濃厚な豚骨と鶏ガラのエキス。爆発的な甘味と旨味の密度の高い味わいが醤油と絡みながら一口一口全身に滾って行きます。そんなスープ汁だくの海苔と米、旨くないはずが有りません。
ただ、チャーシューの塩分が溶け出した可能性は有りますが、このスープかなり塩分濃い目です。二郎のラーメンを2杯汁完する私が感じるほどですから相当です(笑)。

家系の醍醐味の一つと言う卓上調味料に興味を移せば、ラーメン酢、きざみ生姜、フライドガーリック、グリーンニンニク、無臭ニンニク、拉麺胡椒(市販品:原材料、胡椒、ニンニク、オニオン)、粗切り唐辛子(市販品:唐辛子、塩、醸造酢)、ミル付き白ごま、マヨネーズ。そしてよく分からない福神漬けのようなもの、女性店員さんに何か尋ねたら「店長が作ってまーす」いやそれ返事になってないから。
まぁすぐに当の店長さんに確認してくれて、ライス用ニンニクなるものだと判明しましたが。
しかし、この女性店員さん、麺量を聞いたときも他の人に確認してたし、新人さんだったのかな?
因みにグリーンニンニクも、なんで緑色なのか他の店員さんに聞いたのですが、野菜が入っているからとの返事。が、ググればこの色、行者にんにく説、すりおろしたニンニクの鉄分が酸化して変色説、何か奥が深い?!

因みに私がかなり気に入ったのがこちら。

きざみ生姜というシーリングでしたが味的にはガリですね。濃厚スープが爽やかになります。さっぱり繋がりでついでにラーメン酢を垂らしてみたのですが、こちらは普通の酢になんか茫洋とした味が付いていてちょっと苦手な感じ。粗切り唐辛子は思った以上に辛かったです。

件のライス用ニンニクは、醤油と酒に浸けたニンニクという感じ。結構ファンが多いらしいですが、個人的にここのところ、パンチ力有りすぎの生ニンニクをモリモリ食べていたせいか、今一つ感動が薄かった(笑)。

意外に白ごまが好相性。こってりスープにふんわりまろやかな甘いごまの香りが、油分同士にも関わらず軽やかになります。ごまはそれだけでも美味しいですし、海苔にも勿論良く合いますね。

最後はスープにライスをドボン。グリーンニンニクと混ぜ混ぜして本日も完飲完食。

まあ今日は、腹七分目というとこで。

丁寧に作り込まれていると思うのですが、各パーツパーツ、後一歩感が否めないのと「家系」にそこまで個性を感じたかと言うと微妙なところ。
とは言えスープはズドンと好み。あの半端ない出汁感が堪りません。それこそすり鉢でたっぷり堪能したいです。

ごちそうさまでした。