麺屋武蔵五輪洞

「五感で楽しむ」がコンセプト。麺屋武蔵一新しい店舗が田町の麺屋武蔵五倫洞。
因みに麺屋武蔵シングルブランドは初訪になります。
こちらはこれまで訪問したダブルブランドが独自の特徴をメニューに取り入れたスタイルであるのに対し、テーブル席等ファミリー層も見込んだ大型店とか。
それなら食べるのが遅い私も比較的許容して貰えるかなと、そしてやっぱり大好きな麺屋武蔵、期待を胸にgo!

到着・入店してみれば、12時過ぎで半分近く空席で、ちょっと肩透かし。しかもそんなに広くなくこれまでの麺屋武蔵とほとんど変わらない店構えです。
いつもの定番、濃厚(店名)つけ麺(1,200円)を麺1kgで。

こちらは鰹節にフォーカスしたお店だけあり厨房内に鰹節を削る機械が目を引きますが、容器に三分の一位まで鰹節がたまっており、最後まで稼働の勇姿を見ることは叶わず。
因みに武蔵ならではの元気なパフォーマンスもこちらではいたさないようです。

さてさて今回のお品やいかに。

頂きます。

ズズッ!

お!今までの麺屋武蔵一加水率の高い麺と見えて、潤潤しくツルツル、吸って食べる、というのが苦手な私でも唇の滑りの良い麺です。粉感が全く無くちょっと蒟蒻っぽくさえ感じ、プツンと心地好く噛み切れます。粉の旨味というのとは違いますが、このまま食べても美味しい麺です。

スープは鰹節の上に長葱、白髪葱。汁はこれまた一、二を争う粘土の高さ。麺が沈みません。

そこを浸して味を見ればかなり甘味が強く、がつんと来る旨味はこれ恐らく化学調味料由来。折角の出汁が殆ど活きて来ず。
熱した油をかけて香りを出すというスペック故か最初からスープの温度が低めなのも今一つ。
しかも、スープの中にはメンマも肉も入っていません。

鰹節は汁を吸って塊になってしまうので、早々に麺上に避難させ、ねこまんまよろしく食しましたが、これはなかなか美味しいです。当たり前ですが千切った海苔を絡ませると更によろしい。
スープに入らない分、細長く裂いたメンマが麺上に。これは繊維っぽくなく適度な塩気でなかなかです。

黒酢で煮たという角煮ですが、これもやはり黒酢はあまり感じられないのが酸味好きとしては残念。しかもスープに絡ませると甘味過剰気味。折角の黒酢煮、武蔵らしくもう一つ突き抜けて欲しかった。

更に高加水の麺は時間の経過と共に表面に粘りが出てくっつき合って塊になってしまい、状態変化が著しいです。これは遅食いには適さない麺ですね。

煮卵もこれまたショッパー…。

なんて言うか、好みは人それぞれですし、ラーメンを選んでいる人も多かったのですが、ちょっと私的には微妙です。

私が帰る時には店内客は私一人。土曜日の昼で人通りも多いいわゆる飲食店ストリート、もう少し頑張って欲しいところ。

うっかり画像を消してしまいましたが何だかんだ言いながらいつもどおり完食。

ごちそうさまでした。