気が済んだ筈の二郎系。
けれどトマトのラーメンが期間限定で食べられるお店が有るよってことで、またまた湧き湧き好奇心。
多摩川沿いを気持ち良く走りやって来たのは鷹の目蒲田店。
店の脇に向かいの店に、正月休みのせいか集積所のゴミの山が半端なく…。
気を取り直して入店すれば待ち無しで着席。今回のオーダーは件のトマトラーメン、ラ・トマティーナ(900円)。
の、大盛り麺1kg(100円現金払い)＋トッピングチーズ(100円)＋玉ねぎ(50円)、コールは野菜、ニンニク、バジルです。
麺1kgって麺屋武蔵だけではなかったんですね。
けれど注文する時に、「うちは残せませんよ」「長時間居座るのもやめて下さい」「20分くらいで」と圧力が。このお店は二郎初心者向けというクチコミが有りましたけどそういう感じがしないです。
ひとまずせっかくのトマトラーメン、頂きます。
ぱくり。
お、麺が凄く美味しいです。
平打ち緩やかな麺は固からず柔らかからず。ただこの味、ラーメンと言うよりパスタ風？
野菜は9割がたもやし、ちょっとキャベツ。けれどくたりすぎていないもやしがトマトスープに沈めるとなかなか合います。
チャーシューはスペイン産銘柄豚使用とか。
適度な歯応えと厚み、マニュアル通りって感じの三割くらいまで味が染みてる標準的な味。
チーズはとろけるようにスープの下に沈めておきましたら後半、ほんわか姿を現しまろやかな甘さをプラス。思った程の主張はなかったかな。
スープはトマトと言うよりやっぱり豚骨スープ＋増していないのにたっぷり脂。とは言えやっぱりトマト味、好きですね。麺を掘り起こす毎に下から濃い味が上って来るので1kgでも飽きる事無く食べられます。
無料トッピングのバジルは乾燥品ですけどこれ凄くいいですね。思った以上にこのスープに合っていて清涼感をプラス。
けれどやっぱり「もう20分以上経ってますんで」とかプレッシャーが半端ない…。
それにしても、このラーメン、丼ではなくすり鉢なんです。割り箸の先、削げるんですけど何故にすり鉢？
ひとまずお残し厳禁と言うことで完飲。
確かに麺だけ増やせばいいつけ麺と違い、麺に原価の嵩むスープまで増やさねばならないラーメンの大盛り1kg、更に回転率の悪い客と言うのは迷惑千万なのでしょうね。それを弁える事無くやって来てしまった私が暗黙のルールを理解していなかったのかもしれません。
けれど欲望を剥き出しにして食べる姿、しかも人より食べる姿を晒すのは、私にとって恥ずかしい事でも有るのです。
その上で、勇気を出して来ているのに追い討ちをかけるような事を言われてしまうとやっぱりシュンとしてしまう…。
しかも席を立とうとしたら「それ取って」と、空になりかけたお酢のボトルを取らされ、こちらが長居のお詫びとごちそうさまの挨拶をしても「ありがとうございました」も無く。
お互いの為に味以前の理由で再訪は無いですが。
ごちそうさまでした。
