大人の女の町、六本木。
そこへ似合わぬ女が一人。
ガシャンガシャンと坂を跳ねながら自転車で向かう先は!
麺屋武蔵3店目は、今は無き創業の店、「青山」の味をブラッシュアップさせた店だとか。
麺屋武蔵「本店」は新宿総本店のイメージですが、元祖の味はこちらに近いものなのでしょうか。
12時30分、待ち無し入店着席。
しばらくすると3分の2くらい空席が。
今まで行った武蔵で一番空いてるな…。
今回も濃厚店名つけ麺をポチり麺は当然1kg。
着丼!
そして、ジャジャン♪
セット!
そうです。冷めるスープの保温の為に、冷凍食品用の保冷袋を2枚重ねて何重か折り込みテープで型作ったものですが、イマイチ形が合わなかった…。
が、多少は違うかもしれませんし、装着したままいただきます。
ぱくり。
うん、ゆるゆるとウェーブを描く胡椒入りの麺は、精白小麦ながらなかなかに腰を保ち、歯に食い込む弾力はムチップチリとリズミカル。加水率の高いツルツル麺。
ただ、練り込まれているという胡椒は、良く分からないです。
さてスープはと言いませば、む~、濃厚の割りに出汁感が薄いです。調味料の味とやたらサイズの大きな葱の辛味、匂いが強過ぎて、ちょっと好みと違う感じ。ノーマルと出汁は変わらないと言うことでしたから、このお店に関しては、ノーマルでも良かったかな?
スープの中にはメンマ、それから肉も入ってはいるのですがほぐし肉なので存在感が有りません。
メンマは相変わらず武蔵らしく甘じょっぱいので、こちらの味が結構スープの味の底上げに貢献しています。
おそらく胡椒麺という個性に理屈で加減し、合わせたつもりがちょっとパンチ不足に繋がってしまったのかも。
ただ、スペックとして、1kgの麺を食べきる濃さにフォーカスしていないと言えばそうかもしれませんが。
麺屋武蔵お得意の角煮は勿論胡椒風味。胡椒の辛味ではなく甘味を感じるスパイス感は秀逸ですね。
ちょっとシーチキンのような赤身の食感、抜け過ぎていない脂感と、外側だけにがちりと浸けたスパイス醤油の味の濃さがバランス良く、カリッと焼き上げた香ばしさも有り満足度が高いです。これ肉増しにしても良かったな。
卵は割ったら黄身がジュース状。
黄身も味増しに麺に絡めて。
読めますか?
「えび」胡椒です。「海老」は海底をゆっくり歩くような比較的大きめのエビを指し、「蝦」は海の中を泳ぐ小さなエビを指すというふうに、漢字を使い分けるのだそうな。
着色料が気になりながらもちょこっと味見したところ、柑橘にも通じる胡椒の清涼感と蝦や唐辛子が甘いスープと相まってかなり美味しい。
麺の茹で加減が3パターン有ったのか、麺がブロック状に固まってしまったものが2ブロック有ったのと、湯切りが甘かったらしく底に水がたまって下がぶよっとしてしまっていたのが残念でした。日本蕎麦のように、ざるに盛って3枚重ねとかにしてくれたら良いのになー。
因みに保温アイテムの効果はほとんど無く改良の余地有りでした。
と、言うことで今回も完食。
そこまで激辛系を食べたとは思わなかったのですが、食べた後は汗をかくほど体がポッカポカ。
さすがの胡椒パワーです。
ごちそうさまでした。