麺処ほん田

ずーっと気になっていたほん田。
ほの暖かな日差しの本日、参上♪

食券先買い制、12時15分約15人に接続です。
厨房スタッフは3人、進みは早め。

ただ…。
丁度並ぶ店前道沿いに、ゴミ置き場と店内置き場から溢れた(?)寸胴等々鍋類が電柱まわりに地面に直置きされている一画有り。
なんか飲食店なのにこの衛生感覚はちょっと気になります。

濃厚昆布水つけ麺(1,000)+特製(300円)+特盛(250円)+中盛(80円)×5です。大盛以上を買うことで、スープが一回お代わりできるのでこの組み合わせ。
いつもどおり麺1kg。

12時45分入店、13時着丼!

スープは塩と醤油が有りますのでまずは塩から。

そしてたぷたぷと噂の昆布水に浸った麺をひと啜り。

ずるぅっ。

!!!

麺はぷるぷるのムチムチで、ゴムのような弾力とプツプツンの切れ心地。
当たり前ですがしっかり「中華麺」の味ですね。ですが、鹹水臭は無く、かと言って小麦の味が前面に来るのでもなく寧ろ水の味が透けて見えます。
表面がツルツルで、「啜り」修行中の私には嬉しい初心者向けの細さと摩擦係数の低さ。
ただそれだけに、ECO箸との相性が悪く昆布水が絡んでいることもあり、麺がなかなか引きずり出せません。

昆布水は塩気とまごう微かな鰹出汁がほんのりと。麺と絡ませれば互いに味を引き立て合います。
五味とはまた別の味わい。息を吸うようにこれだけでも麺が進みます。

そしてスープと合わせていざひと啜り。
がつんと塩味、後から鶏出汁の旨味が追いかけて来ます。シャバシャバ液状のスープなので絡みはあまり良くないです。たっぷり浸して頂きます。
良くも悪くも甘味が無く名前のとおり淡麗。始めは良いのですが、段々味にもの足りなさを感じてしまいます。昆布水の旨味が混じって行くのでまろやかにはなりますが、温度低下による風味劣化と塩分が抜けて行くのは如何ともし難し。

小松菜のトッピングは、茎だけで2本だけ。彩り重視でもやっぱり葉の部分も欲しいし量も欲しい。女子は野菜に敏感なのです。隣の人はかなりボリューミーに盛られていたので配膳する人にも寄るのかな?

チャーシューは特製分もデフォ分と一緒にスープに入れられてしまったので、それぞれの量が今一つ分からず。一枚一枚のカットがかなり小さい一口サイズ。
因みに外のゴミ置き場情報によればこちらの肉はカナダ産三元豚のようです。

葱は薄く層をはがした大きめカット。これは汁を絡めて麺に張り付かせるには良いですね。ただ、葱の持ち味が汁に溶けて辛味がほとんど抜けてしまっているのは残念。

メンマは細長く歯応えが有るものが3本。甘さのない薄塩味。可も無く不可も無く。海苔も風味が薄いです。ラーメン屋に寿司屋レベルを求めてはいけないでしょうが海苔にはうるさい自分なので。

そんな辺りで醤油スープ召喚!

ずるぅっ。

!!!

醤油圧勝!

ガツンと魚介の旨味を纏わせた熱い醤油が味蕾を駆け抜け麺の甘味を力強く華開かせます。

こちらには小松菜、メンマは無くチャーシューが2枚。
それではそろそろチャーシューに行きますか。

炙ってから味を含ませる。
先日リニューアルされたばかりの肩ロースチャーシューとバラチャーシュー。

炙りチャーシュー自体初めてです。

ぱくり。

!!!

厚い!

肉物理的な厚みは薄いながら(しつこい)旨味の厚みが半端ない!

炭を思わせる炙りの薫りは口腔から溢れるように鼻孔に抜けて、思わず咀嚼を止める程。
燻製臭は旨味として大好きな私ですが、それとはまたベクトルの異なる熱の生み出すアロマな芳香に脳が必死に解読作業を開始します。
まさに森。大樹の幹を思わせる力強い薫りを纏わせながら、そのボディたる赤身はじっとりと肉が含む脂の旨味。
炙りの薫りは慣れぬ身としては有っても良いが無くても良い、そんなレベルに落ち着きましたが肉はその旨味の強さが神レベル。こんなチャーシューは初めてです。確かにこれはアメリカンにバクバク頬張るタイプのチャーシューとは違いますね。
脂っこいのとは違うずしんとした重さが有ります。
柔らかなれど弾力性と適度な噛み心地を残し、塩とも醤油ともベストマッチ。

バラも良いですが、バランスの良さで肩ロースのほうがちょっとだけより好みです。ただ、これ麺ではなく絶対に米と合うヤツです。
チャーシューを使ったスタミナ丼がバカスカ出てましたが知っている人はそりゃ頼みますね…。

味玉はブランデー風味の大人味ということでしたが特にアルコール感が有るわけでもなくほんのりの甘さ。味付けが濃いのとも違う強目味。飲み下した後も濃厚な黄身の味が舌に残ります。

最後に初めてスープ割りというのをしてみましたが、魚介味が優勢で、そこまで感動は無かったかな。
なんか魚介メインになると日常の味に近過ぎて、特別感が無くなってしまうんですよね。

お店を出る時に貼り紙を見て気付きましたが、こちらのお水は全てπウォーターを使用しているとのこと。πウォーターはそれ仕様の浄水器を通した水のことで、出汁が出やすくえぐみや雑味の無いスープに仕上がりやすく、麺に水の粒子が浸透するので伸びにくい麺に仕上がります。

店内にはエアコンが3台、+厨房内扇風機で空調設備は万全。膝前壁面には鞄掛け、上着を掛けるクリップも有り、ラーメン屋あるあるなちょっと困る懸案に万事対応。

ごちそうさまでした。