豚星。~辛酸パワフルタイラーメン!トムヤムタイツクン つけ麺&汁なし

二郎系でタイ料理?!

春めく陽気に乗せられて、本日勇気を出して参上したのは元住吉の名店!

豚星。です。
ロット入れ替え制の厳しいこちら、気にはなっても恐怖が勝り、ずっと見送って来ましたが…。

12時そうっと様子見に参じてみれば(と言うか看板無くて超分かりにくいですwww)店外待ち一名中待ち20名程。先週のまさきで行列に慣れたことも有り接続です。

12時40分、着丼!

トムヤムタイツクン(1,000円)+つけ麺に変更(100円)+大盛り(100円)+海苔(100円)+生姜(50円)パクチー(100円)×2
コールはヤサイです。

まずはヤサイをぱくり。

!!!

クタ目もやしと結構割合高めのキャベツ。初めからエスニック感溢れるつけ汁を吸って超美味です。
そしてマシマシではないですが、丼下までヤサイなのでかなりの量が有ります。

そしていよいよ麺をつるりっ!

!!!

麺が!
麺が旨過ぎです!!!

一口啜った途端、ひんやりと上品な旨味が口いっぱいに広がりまるで麺のお刺身を食べているよう。カタさ程好いグミグミ食感、透明感溢れる麗麗しい小麦の薫り、これだけでエンドレスに食べられてしまう極上麺です。中太平打ち軽い捩れという形状も私の好みど真ん中♪

そしてつけ汁。タイ料理はほとんど食べた事が無いので何とも比べようが無いのですが、癖の無いエスニックな香りと爽やかなレモンの酸味。底にカットレモンも沈んでいます。
辛さは結構強めですが、基本的に辛いものが苦手な私でも食べられる辛さです。そこに増した生姜が更に清涼感をアップ、更に勿論パクチーは相性抜群、味も彩りも鮮やかです。

本日の豚さん。

見事な端豚ですが脂身もたっぷりで、普段なら抵抗が有るのですが噛みつけばそこまで油脂感は有りません。赤身部分も弾力強め。つけ汁と食べて丁度良い味加減です。

とにかく麺が美味しくて、出来るならもっとゆっくり堪能したいのですがとにかく一番茹で時間の長いつけ麺だったこともあり超特急ーーー!

さあ並び直して2杯目だ!30人以上の行列に再接続です。

トムヤムタイツクン(1,000円)+汁なしに変更(80円)+大盛り(100円)+生姜(50円)+パクチートッピング(100円)×2
こちらは野菜はお代わり制なのでコールはマヨネーズ。

増していなくても適度にボリューミーなヤサイが嬉しいです。

ぱくり。

うぅ~ん!

見るからにクタ気味なのに、シャシャキ派の私が悶絶する程美味しい!
色味からしてやっぱりカエシが掛けられているのか炒め野菜のようなジューシーな味わい、キャベツ、パクチーも彩り良く1丼なところもビジュアル優しく食欲が一気に爆上がります。

そして引き出す豚星めーん!

ずるうっ!

!!!

くはぁあっ!

旨いっっっ!

つけ麺も美味しかったですが、こちらは熱により立ち昇る小麦の野生味が堪りません。甘味もこちらのほうが明瞭で、汁を軽く纏ったが故に引き出てられる麺の旨味が口いっぱいに広がります。

そしてつけ麺の時には気付かなかったのですが、タレには赤い小エビがかなり沢山入っています。ただつけ汁の味が勝っていてエビの芳ばしさはあまり感じられません。そしてこちらはつけ麺よりかなり辛味も強めです。

さっきとはまた様相の異なる豚さん。

こちらは脂身も適度でフワットロ。何となく野猿二郎と似ています。こちら、生姜を添えて食べると凄く美味しいです。

ヤサイが少ない分、麺とつけ汁を混ぜ易く結構均等に混ぜたつもりでも、やはり底へ近づい
くにつれタレが濃くなり辛さ度合いが強くなります。
残り3分の1くらいの辺りでは、自分のキャパギリギリで、熱くない麺を思わずフーフーしてしまう程に常に舌から熱が引かず、マイルドアイテムとして増したマヨネーズもさほど効いては来ないようです。啜ろうとすると噎せるので、箸で口に運んで食べ進めます。

むぅう…。

これは計算外でしたねぇ…。

タイ料理と言うことで、辛さが強いのは常識の範疇なんですね。
結構辛さに耐性が付いたつもりでしたがつけ麺+汁なし連食の味と辛味の蓄積も有り、痺れ要素の無い唐辛子のストレートな辛味であることも麺量以上の攻撃力で舌に内臓に圧を掛けて来ます。

とは言え麺の美味しさに引っ張られながら必死で完食。

最後にタレを掻き込もうとして喉がやられそうになったので、残念ながら完飲は諦めました。

ようやく来れた豚星。さん。個性の有る有名店だけに前情報も賛否両論。
実際行って、ロット入れ替え制や通称背後霊こと座席後ろでの後待ち行列の緊張感はやっぱり自分には厳しいです。
清潔感は確かに微妙なところだし、店員さんの物腰は柔らかとは言えません。けれどそれでもそれらをひっくるめて豚星はやはり魅力的です。

今回食べた限定だけでも、万人向けに寄せる事無く豚星テイストが推し出されており、食べ手が豚星の味にチューニングを合わせずにはいられないそれは芸術鑑賞にも通じるところが有るかもしれません。
豚星が自信を持って豚星たる唯一無二の味を個性をきちんと確立させているから食べ手と豚星に強い信頼関係が生まれるんですね。

それにしても、この緊張感の中、瓶ビールでラーメンを楽しんでいる人、ヤサイお代わりをしている人、食べるのが速い人は楽しみ方も色々出来て素晴らしいですね。
私は今回欲張って思いっきりロットを乱してしまったので、次回からは小3杯にすることにします。

ごちそうさまでした。