ラーメン二郎 八王子野猿街道2~秋到来!身体強化にデフォルトを

早くも初期野猿中毒に罹患しているわたくし、久しぶりのラー活は地産地消!(?)、多摩が誇る野猿二郎へ!

大ラーメン(890円)+麺増し(募金)麺量おまかせ+生姜(50円)×3+たまねぎたまご(100円)、 コールは勿論野菜マシマシ。

料理の美味しさを感受するのは視覚要素が8割です。
ああこのキリリとした美しさ。なんて素晴らしいの!

標高は有れどすり鉢は多分8号サイズ、女性向けなのが可愛いところ。
啜っている時、脇が開き過ぎず目立ち難く残量やペースも認識しやすいです。

それでは早速いただきま~す!

ぱくり。

!!!

これはもう上から行くしか術も無くガッツと野菜を頬張りますが、既に軽くカエシが掛けられライトな塩気がシャキシャキもやしの瑞々しさとキャベツの甘さを引き立てます。野菜山は盛っただけでなくきちんと整形されており、一部を崩すとガラガラ雪崩る脆さではなく、削った部分は抉れたままに、スクラムを組む力強さ。キャベツは彩り美しく、白と濃緑のまばゆいコントラスト。

下に受け皿が無い仕様なので、とにかくスープ決壊を防ぐ為に野菜を食べ進めてさあいよいよスープ!

グビリ…

うううううううんまーい!!!

豚の肉や髄の匂い、濃厚なコクとまろみと私好みの強めの甘さ、塩気程良くめちゃめちゃ野菜を美味しくします。

うひゃー!

野猿の店主様、何気に野菜が大好きな人なのではなかろうか。
むむこれ、生姜を無闇に増すよりは、少しでもニンニクを増してみるほうが、味にキレが出そうです。

と、野菜山もあと少しの辺りで。

ん?

!!!

お分かりになりますでしょうか。
麺、周縁部分より中央のほうが盛られて高くなっているんです。
すり鉢の高さギリギリの上面、もしくはラーメンではなくつけ麺で器以上の麺盛りと言うのは経験済みですが、まさか上にマシマシ野菜が乗りスープ決壊の危険性を孕むラーメンでこの麺盛り、さすがは野猿!👍

たっぷりの麺、幸せの重み、けれど塗り箸で滑る!

ズルルッ!

くはーっ!

モチプリツルツルライトな啜り心地、媚びない小麦風味が匂い立ち、喉越しストレートな野猿麺、美味し!

それなりに長さと量も有り、その割にスープが少ないので浮力も足りずすり鉢も小さめなので天地返しはかなり難しいです。
ってここで気付いたのですが、ラーメンってこんなにスープ水面上に物量があるものでしたっけ?

なるべく下から引き出すようにしながら鼈甲色に艶めく麺を啜れば王者野猿への征服欲で脳髄がギラギラします。

豚!

前回固めだった端肉ですが今回はフワホロトロリンチョ!

この、塊なのに赤身なのに中がレアみたいなシットリジューシーってサイコーじゃないですか。
しかも端っこにコリコリ軟骨まで有って更にレア!

しかし終盤、低加水の野猿麺なだけに吸水も早くスープを吸った麺表面がベタベタとして啜るのが困難な状態に。
また、少なくなったスープの凝縮された油分塩分、溶け出たデンプンでドロドロして来たスープがかなりヘビー…。

予想外の展開に、最後の切り札たまねぎたまごをすり鉢にin。
たまねぎの清涼感はシークァーサーつけ麺以上に相性抜群、これならたまねぎたまごWでも良かったですね。
かなりのピンチに打開策を巡らせますが、シークァーサーのような爽やかさが全く希めないこの状況、スープ割り、せめてお湯割りをして貰えたらと思いながら最後は体育会系気力とアドレナリンパワーでKK!

野猿のデフォは蜻蛉の如し。
美味しいうちに食べるには、私ももっとスキルを磨く必要が有りますね。

実は繊細な野猿の逸杯、本日も堪能させて頂きました。

そして最後に野猿のスープの凄いところ。
これ、初訪の時からぶれないのですが、食中食後のパンチ力とは裏腹に、乳化がしっかりされているからかダメージが後に尾を引きません。
寧ろ翌日には内臓が仕事を仕切った充足感と鍛えられて強化された感が有りすっきり爽快。

夏の疲れが出ている方や、仕事がやりがい有り過ぎて胃腸に来ている方は、一度野猿で限界突破してみてはいかがでしょうか。

名前だけで思わず図書館で借りてしまったCD。

これからゆっくり聴いてみます。

ごちそうさまでした。