ラーメン二郎 めじろ台店

京都店が出来るまでは、最西端であったラーメン二郎めじろ台店。
ここに絶品のつけ麺有り、しかも都心と比べて緊張感が無く並びも少なめ。そんな噂に期待を胸に、いざ!

因みにこのめじろ台店、府中店、八王子野猿街道店2等は「多摩二郎」とも呼ばれ、非常にレベルが高いとされているとか。

12時ジャスト20人程の行列に接続、一人だった為、二人連れ様6人抜きして12時30分入店です。

直前まで大つけ麺にする気満々だったのですが、行列中、常連さん達に「絶対、公式(表記されている麺量-大つけ麺560g、小つけ麺420g)より多いから」「小にしておいたほうが良いから」と忠告を受け、まずは小つけ麺(900円)に。券売機で小ラーメン(750円)とつけ麺(150円)の券を購入します。

店員さんは3人、ハチマキの方が店主さんでしょうか。コールの声掛けは助手さんらしき若いお兄さん、キビキビと雰囲気の良い厨房を囲むように18席、なかなかの大店舗です。

券を買った時点で「麺量そのままで良いですか?」と声をかけられたので「そのまま」コール。更に事前情報でチェックしていたとおり「柚子マシ」申請も致します。

席に着いたらカウンター上に券を置きます。この時、文字が向こうから読みやすいように横に置くのではなく、縦に置くのがポイントです。
又、座ってしまうと中が見えなくて分かりにくいのですが、カウンター上の丼の中にレンゲが有ります。二郎には、レンゲが無いところも多いそうですが、めじろ台には装備してます。

アイコンタクトと共に「小つけ麺のかた」と声を掛けられニンニクマシをコールします。

本当はこちらでは、「黒い真珠」と称される味付き脂の「黒アブラ」がマシ必須とされていますが、つけ麺だと冷えたラードがキツいのは前回学んでおりますし、噂を知らなければアブラは苦手なトッピング。野菜少なめコールも多いことからまずは野菜もデフォの量で様子を見ることに。

12時40分、着丼!

つけ汁がでかい!

麺は適度なボリューム感。場数を踏んでいないので、これが果たして何gかは分かりませんが、少な過ぎる感は有りませんね。

それではまずは野菜から。

ぱくり。

!!!

甘い!

もやしがシャキッと瑞々しく、水臭さ無くサラディッシュ。それが軽くつけ汁を吸ってか塩気も含んでめっさ美味しい!
キャベツ比率は2割くらい、こちらも葉は青味心地好く芯は硬派な旨味を残し、茹で方が絶妙です。

さてにと麺をチュルリとひと啜り。

こ、これは!

ここ本当に二郎ですか?!
高級料理とは言い難し、イメージ化調とボリュームだけなんて批評もされる二郎ですか?!

いやいやいや、この麺めっちゃヤバいです。
ウマウマ過ぎて悶絶です。
「わしわし」とか「ごわごわ」とか表現される麺ではなくチュルチュルシコシコプリプリで、小麦の甘味が喉に溢れ、個人評価的にはつけ麺専門店さえ上回ります。食べ心地好く、やめられない止まらない、クミクミこのまま幾らでも食べられます。

つけ汁は一見油膜しっかりチャッチャ系の砕片脂たっぷりで、苦手系かと思いきや、もやしに含ませて味を見てびっくり!
癖の無い蜂蜜の甘味に増した分も鮮やかに香る柚子の爽やかさ、酸味を感じさせずに軽やかに油をライトダウンさせる酢酸の芳香。よく見ればゴマや唐辛子も目視出来る、見た目以上に上品で練られたつけ汁です。美味しいぃ!

水没していて始めは気付きませんでしたが野菜は増さなくてもかなりたっぷり。その野菜をオカズに麺をチュルリラ。

油膜効果と絶対量が多い為、冷めにくいのも良いですね。麺は加水率が多目なのか終盤表面が粘ついて来るのでその時点からつけ汁に浸せば再びツルツルの舌触りに。

そして豚!

これってあれでしょ、アレですよね!
ジロリアン、通の一品「端豚」って奴ですよね!
こんな一見野郎に盛ってくれるなんて何て優しいの!

ぱくりと噛みつけばホロッと崩れ、味付けは塩系、やや単調ながら端豚だけあって味も濃い目、肉質しっかり密度高く、ほぐし肉的に汁を含ませながら麺と食べるのに丁度良いです。
しかもとにかく分厚い!

最後のあたり、ニンニクの辛味濃度とつけ汁自体の辛味でピリピリ感が強くなり、ラーメンのように麺をドボンしてまんべんなく食べ切ります。

うぅ~ん、レベルが高過ぎてびっくりです、二郎のつけ麺。
これはやっぱり大の野菜マシマシで行きたい!

なんと麺の下には笊が敷いてあり、水が切れるようになっていました。細かいところまでいたみいります。

と、言うことで本日も連食します。

再連結の2杯目は。

大ラーメン(850円)、券見せ時に麺カタメコール+配膳前にヤサイニンニクアブラコールです。
普段は絶対増さないアブラですが、デフォのラーメンなら相性も良さそう、そしてやっぱりウリは買わなきゃ♪
因みに味付け無しのアブラも「白アブラ」コールで増し可能です。

今回の豚はみっしり赤身。同日でも結構違うのですね。ビビる程の厚さは変わりなく。
ミシッと喰い契り咀嚼とともに飲み下す。二郎の豚はこうでなきゃ。

麺はらーめん陸でも感じたのと同様、カタメでも結構柔らかく、ふわっとどこかエアリーで芯にキュッが有る感じです。モチッとしておりやっぱり同じ麺なのに冷水で引き締めたつけ麺仕様のほうが好みです。因みに厨房を見ていると、店主様自ら麺を手揉み。その生麺は褐色で、全粒好きの私としては無条件にそのままで美味しそうな色合いです。あの色が茹でるとなんで、こんな黄色っぽい色になるのかな?

噂の黒アブラは焼き肉ダレのような甘辛の匂いと味がかなり強く、正直スープ本来の味がかなり打ち消されてしまうのが残念。このアブラ味が好きな人なら良いのでしょうけれど、私は苦手なアブラを食べてまで味わいたいものではないかなぁ。
つけ麺に増さなくて良かったとちょっと安堵。

脂身はもっとブリンブリンして噛み込めて、唾液で油分を緩和出来るものなら良いのですが、このアブラのようなフルフルホワホワヤワヤワで、口に入れた途端に蕩けるような脂身ですと、直に脂が味蕾を刺激して苦手って感じてしまうんですよね。

そんなアブラも溶け込むめじろ台のスープはジロリアンには「あっさりめの非乳化」と評されているそうですが、私が感じるにはかなりトロトロこってり。当たり前ですがつけ麺より塩気がは薄め。醤油の尖りも無くボワンとした豚の雑味や匂いまでをも旨味につながる独特のスープ。野菜、脂、麺、スープ、ある意味アクをも呑み込む様なバランスが素晴らしい。

試しに二郎攻略ド・定番、天地返しをしてみましたが、これやると、野菜が全部下に沈んで鬼盛り的な麺の山になるんですよね。視覚的インパクトが半端無いです。食べ切れるだろうか…とプレッシャーがかかるので私的にはこれダメですね。二郎系の麺はのびにくいですし、スープを吸った麺もそれはそれで有りな私は綺麗なシャキシャキ野菜を楽しみながら下から麺を引っ張り出して、新たに噴き沸く湯気と共に熱々の麺を啜り込むのが好みです。

こちらの卓上調味料はカエシ醤油に一味、胡椒。この胡椒が粗挽きで、カリリとした食感も相まってスープや豚の旨味を引き立てます。

あっというまに完飲完食~。

うんうん、「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物だ」とは名言ですね。

それに、初めて来た二郎がここめじろ台店で良かったです。
店は移転してまだ数年、清潔感も有り女性率は低いですが年齢層は広めです。
甘えてはいけないのかもしれませんが、ロット制ルールも緩め、私のように食べるのが遅い人間にも寛容です。
何より店主さん、「ごちそうさま、ありがとうございました」の挨拶に、にっこり笑ってこちらの目を見て「ありがとうございました」と返してくれました。

ほかの助手さん達も爽やかで初心者にも優しい接客、ここめじろ台店は私のホーム二郎に決定です。

これだけ食べても胃もたれするどころか元気いっぱいやる気いっぱい、二郎はパワーをくれますね。

ごちそうさまでした。